歯周病は歯周病原菌やその内毒素によって引き起こされる慢性炎症を伴う疾患ですが、最近の研究により歯周病原菌やその内毒素が血管を通じて、歯周ポケットから全身に影響を及ぼすことが明らかになってきました。また、一方では糖尿病や骨粗鬆症が歯周病の進行を早めることもわかっています。
歯周病が進行すると歯周病巣から炎症性サイトカインが産生されます。この炎症性サイトカインがお口の中の毛細血管を伝わって血中に入ると、ますますインスリン抵抗性が増すことになり糖尿病の病状が進行します。逆に糖尿病患者の歯周病を治療することで血糖コントロールが改善し、重症度の指標である血中HbA1c濃度が0.5〜1%低下するとの報告があります。
このように歯周病を単なる口腔疾患としてではなく、全身疾患の一部として捉えることが歯周病の予防、さらには生活習慣病などをはじめとした全身疾患の予防と治療につながると考えられます。